50歳から始めるExcel2019 シニアのためのExcel入門【計算式の基本】⑦

50歳から始めるExcel2019 シニアのためのExcel入門【計算式の基本】⑦

こんにちは、皆さん!Excelの世界へようこそ。

Excelは、一見複雑そうに見えますが、実際には非常に直感的で使いやすいツールです。特にシニアの皆さんにとって、日常生活や趣味、家計管理などに役立つこと間違いなしです。

今回は、そんなExcelの基本的な計算式を分かりやすくご紹介します。これを読めば、日々のデータ整理が楽になり、ちょっとした計算も簡単にできるようになりますよ。

さあ、楽しく学んでいきましょう!

基本的な計算式

セル参照を使った計算

Excelの計算式を使えば、簡単に足し算や引き算などができるようになります。

特に便利なのは「セル参照」という機能です。

これは、計算式に特定のセルの値を使う方法です。セル参照を使うと、データが変わったときに自動的に計算結果も更新されるので、とても便利です。

セル参照って何?

例えば、セルA1に「5」、セルB1に「3」という数字が入っているとしましょう。このとき、セルC1でA1とB1の合計を計算するには、次のように入力します。

=A1 + B1
=A1 + B1

このようにすることで、もしA1やB1の値が変わった場合でも、セルC1の計算結果は自動的に最新の値に基づいて更新されます。

基本的な計算のやり方

足し算

セルA1とB1の値を足したいときは、セルC1に =A1 + B1 と入力します。

=A1 + B1
=A1 + B1

引き算

セルA1からB1を引きたいときは、セルC1に =A1 – B1 と入力します。

=A1 - B1
=A1 - B1

掛け算

セルA1とB1の値を掛けたいときは、セルC1に =A1 * B1 と入力します。

=A1 * B1
=A1 * B1

割り算

セルA1をB1で割りたいときは、セルC1に =A1 / B1 と入力します。

=A1 / B1
=A1 / B1

Excelの計算式はとても簡単で、セル参照を使うことで一度設定した計算式が自動的に更新されます。これを活用すれば、家計簿の計算や趣味のデータ管理が楽になります。

基本的な関数

Excelには「関数」という便利なツールがあります。関数を使うと、複雑な計算を簡単に行うことができます。ここでは、最も基本的でよく使う関数について紹介します。

合計を求める「SUM」関数

SUM関数は、選択した範囲内の数値をすべて足し合わせる関数です。

例:セルA1からA10の合計を求めるには、次のように入力します。

=SUM(A1:A10)

平均を求める「AVERAGE」関数

AVERAGE関数は、選択した範囲内の数値の平均を計算する関数です。

例:セルA1からA10の平均を求めるには、次のように入力します。

=AVERAGE(A1:A10)

最大値を求める「MAX」関数

MAX関数は、選択した範囲内で最も大きい値を見つける関数です。

例:セルA1からA10の最大値を求めるには、次のように入力します。

=MAX(A1:A10)

最小値を求める「MIN」関数

MIN関数は、選択した範囲内で最も小さい値を見つける関数です。

例:セルA1からA10の最小値を求めるには、次のように入力します。

セルの数を数える「COUNT」関数

COUNT関数は、選択した範囲内の数値が入っているセルの数を数える関数です。

例:セルA1からA10の中で数値が入っているセルの数を求めるには、次のように入力します。

関数の組み合わせ

関数の組み合わせとは、複数の関数を組み合わせて使用することです。

これにより、より複雑な計算や処理を行うことができます。関数の組み合わせを使用することで、より高度なデータ分析や処理が可能になります。

例: 合計と平均の同時計算

合計と平均を同時に計算する場合、別々のセルにそれぞれの計算式を入力します。

=SUM(A1:A10)
=AVERAGE(A1:A10)

相対参照と絶対参照

相対参照

相対参照は、セルの参照を移動させる際に、参照先のセルとの相対的な位置関係を保つ方法です。つまり、セルをコピーしたり、他のセルに移動したりすると、参照するセルも一緒に移動します。

例えば、セルB1に=A1 という式が入っているとします。この場合、B1をC1にコピーすると、自動的に=B1 という式になります。

これが相対参照の働きです。参照先のセルが移動した場合、参照元のセルも一緒に移動します。

=A1 + B1

絶対参照

絶対参照は、セルの参照を固定する方法です。つまり、参照先のセルがどこに移動しても、参照元のセルは常に同じセルを参照します。

絶対参照を示すには、参照したいセルの列と行に $ 記号を付けます。

例えば、$A$1 という形式です。 $ 記号を付けることで、その列や行が固定され、参照先のセルが移動しても参照元のセルは変わりません。

例えば、セルB1に=A$1 という式が入っているとします。この場合、B1をC1にコピーしても、参照先のセルはA1のままです。行番号が固定されているためです。

=$A$1 + $B$1

関数の入れ子

関数の入れ子とは、ある関数の中に別の関数を含めることを指します。Excelなどのスプレッドシートソフトウェアでは、関数を組み合わせて複雑な計算や処理を行うことができます。このとき、関数の中に別の関数を入れ子にすることで、より高度な処理を実現できます。

例えば、あるセル範囲内の数値の合計を計算し、その合計値が特定の条件を満たすかどうかを確認するという場合を考えてみましょう。この場合、合計を求めるためにSUM関数を使用し、その結果をIF関数で条件判定します。これが関数の入れ子の一例です。

以下は、関数の入れ子を使った例です。

=IF(SUM(A1:A10) > 100, "合計は100を超えています", "合計は100以下です")

この例では、セルA1からA10までの数値の合計を計算し、その合計が100を超える場合には「合計は100を超えています」と表示し、100以下の場合には「合計は100以下です」と表示します。IF関数の中にSUM関数が入れ子になっています。

関数の入れ子を使うことで、より複雑な条件や計算をシンプルな式で表現することができます。入れ子にすることで、複数の関数を組み合わせて効率的にデータ処理を行うことが可能になります。

条件付き計算

条件付き計算とは、ある条件に基づいて計算を行うことを指します。一般的に、ある条件が満たされる場合には一定の計算を行い、満たされない場合には別の計算を行うような処理を指します。

Excelなどは、条件付き計算を実現するためにIF関数がよく使われます。IF関数は、指定した条件式が真である場合には一つの値を返し、偽である場合には別の値を返す関数です。

例えば、あるセルの値が特定の値以上の場合には「合格」と表示し、それ以外の場合には「不合格」と表示する場合を考えてみましょう。この場合、IF関数を使って条件付きで「合格」または「不合格」を表示することができます。

以下は、条件付き計算を行うためのExcelのIF関数の例です。

=IF(A1 >= 60, "合格", "不合格")

この式では、セルA1の値が60以上の場合には「合格」と表示し、それ以外の場合には「不合格」と表示します。条件が満たされるかどうかに応じて、異なる値を返すことで条件付きの計算を実現しています。

条件付き計算は、データの集計や分析、報告書の作成など、さまざまな場面で活用されます。特定の条件を満たすデータだけを抽出したり、条件に応じて異なる計算結果を得たりすることができます。

まとめ

Excelの基本的な計算式や関数を理解することで、データ処理の効率が大幅に向上します。最初はシンプルな計算から始めて、徐々に複雑な関数の組み合わせや条件付き計算を取り入れていくと良いでしょう。普段の業務や学習で実際に使いながら慣れていくことが、Excelをマスターするための近道です。

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